銀塩化銀電極

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化学電極

塩化銀の概要
白色の粉末で、光に敏感な性質を持ち、光に当てると黒変し銀に還元される。
比重 5.56,融点 455℃,沸点 1550℃。 水に難溶、濃塩酸,アンモニア水に可溶。
使用用途は、古典的な写真フィルムや感光材料、写真用紙などの製造に利用されている。

銀塩化銀電極
銀塩化銀の電気的特長として、可逆反応が起き電位の安定性と再現性に優れるため、化学電極材料としてよく使われています。用途例として、電気化学実験用参照電極、pH電極などがあります。
また、生体組織中の電荷担体はイオンであり、測定装置の電気回路の電荷担体は電子であるため、生体中の信号検出には電極と皮膚の界面でイオンと電子間での電荷の授受が重要となります。電極の金属種類によっては可逆反応が生じず、イオンと電子の電荷授受が容易に行われないが、銀塩化銀電極は上述の通り可逆反応が出来、イオンと電子の電荷授受が容易に行えます。そのため、生体センシング電極に使用されております。

一般的な銀塩化銀層の生成方法として、塩化物イオンを含む溶液を用いて銀表面を電解させて塩化銀層を形成する方法や、銀基体を溶融塩化銀に浸漬して塩化銀層を形成する方法があります。また、銀塩化銀ペーストを対象物に塗布する方法もあり、この方法は化学処理を行う必要が無く、化学処理により生じる廃液を出さないというメリットがあります。
近年の環境負荷物質削減の流れから、メッキ加工の廃液が生じない銀塩化銀ペーストの検討・利用が注目されております。

銀塩化銀ペースト
銀塩化銀ペーストとは、粒子状の銀(Ag)と塩化銀(AgCl)を含有した、樹脂や溶剤に分散させて製造されるペースト状の導電性樹脂材料です。このペーストを熱により乾燥させることにより、導電性のある塗膜や接着剤層を作ることができます。
また、ペースト状であるため、希釈剤の添加量を調整することにより、工法に合わせた扱いやすい粘度に調整することが可能で、スクリーン印刷やディップ塗装などで扱うことが出来ます。

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