血糖値測定用電極(SMBG、CGM、FMG用電極)

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血糖値とは、血液中に含まれるブドウ糖(血糖)の量を示す数値です。ブドウ糖は、私たちの体がエネルギーを得るための主要な燃料源です。食事を摂取した後は、消化された炭水化物がブドウ糖に分解され、血液中に吸収されます。その後、インスリンというホルモンが膵臓から分泌され、血糖値を調節します。正常な範囲内の血糖値は、身体の健康状態を維持するために重要です。血糖値が高すぎる場合には、糖尿病などの健康問題が引き起こされる可能性があります。一方、血糖値が低すぎる場合には、めまいや倦怠感などの症状が現れることがあります。定期的に血糖値を測定し、適切な管理を行うことは、健康維持にとって重要です。

血糖値測定電極は血糖値を測定するための特別な装置で、血液中のブドウ糖(血糖)の量を測定します。通常、この電極は血糖値測定器や血糖モニターに内蔵されており、微量の血液を触れさせることで、血液中のブドウ糖と酵素の反応にて発生する化学物質(電子)を測定しその中のブドウ糖の量を測定します。自宅や医療機関で簡単に血糖値を測定し、糖尿病の管理や健康維持に役立てることができます。

SMBG
SMBGは「Self-Monitoring of Blood Glucose」の略で、直訳すると「血糖自己測定」です。これは日常の生活で血糖値を確認できるようにしたものです。
糖尿病の治療は日々の血糖のコントロールが基本です。医療機関だけではなく、自宅でも血糖値の動きを自分で把握することは意義があります。
一般的なSMBGは次の方法で行います。
1)採血を行う
2)センサに血液を付着させる
3)測定器に結果が表示される
測定には毎回採血を伴うため、大学や企業にて採血無しで測定できる装置を開発中です。

CGM
CGMは「Continuous glucose monitor」の略で、直訳すると「持続血糖モニター」です。
これはインスリンを必要とする糖尿病患者が継続的に血糖値をモニタリングするために使用する装置のことで、「皮膚の下に配置された小さな電極」、「定期的に測定値を送信する送信機」及び「受信機」で構成されています。
比較的簡単に装着可能で、日常生活への影響も小さいと考えられており、また血糖変動を詳しく知ることができるので、よりよい血糖管理が可能になります。

FMG
FMGは「Flash Glucose Monitoring」の略で、CGMと同様継続的に血糖値をモニタリングするために使用する装置のことです。
CGM との違いは、 CGM は常に画面に血糖値が表示されますが、FMG ではかざした時だけに値の確認ができます。

この電気化学的な測定には、基準電極(参照電極)が必要です。安定した電圧を提供することで、測定対象の電圧を正確に比較できるようにします。銀塩化銀電極は他の電極に比べて分極電圧が低く電極電位が安定しているため最適な電極の一つとなります。

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