
参照電極概要
参照電極とは、電気化学的な測定において基準となる電極のことです。主に、電池やセンサーなどで使われます。具体的には、電圧(電位)を測る際に基準として使う電極のことを指します。
参照電極の必要性
電圧は「差」を測るものなので、どこかを基準にしてその差を測る必要があります。例えば、川の水位がどれくらい上がったかを知るには、まず基準となる水位が必要です。同じように、電圧を測るためには、一定の電位を持つ参照点が必要です。
参照電極の特徴
安定した電位:参照電極は常に一定の電位を保つように設計されています。これにより、他の電極の電位を正確に測定できます。
耐久性:繰り返しの測定でも電位が変わらないように設計されています。
一般的な参照電極
銀塩化銀電極(Ag/AgCl電極):多くの実験や測定で使われる標準的な参照電極です。
カロメル電極:水銀を使うため、最近では使用が減っていますが、かつてはよく使われていました。
実生活での例
水質検査や食品の酸度測定など、さまざまな分野で参照電極は使われています。例えば、プールの水質をチェックするためにpHメーターを使うとき、参照電極が必要です。