
生体センシングの重要性
近年、人口構成やライフスタイルの変化によって、
健康管理や予防医療が注目され、生体センシング技術が急速に発展しています。
生体センシングとは、
人体から発せられる様々な情報を計測し生体内の活動状態を把握する技術です。
生体センシング技術を使用し、心拍数、血圧、血糖値、酸素飽和度、脳の機能状態などの重要な生体情報を継続的にモニタリングが可能になります。
これらの技術の発展することで、感度のよい異常の早期発見が可能となり、更なる病気の予防や早期治療が促進されます。
生体センシングで選ばれる銀塩化銀電極
生体内はイオン伝導により微弱な電流が常に流れており、それらを検出するには電極の表面で電解質イオンを電子電流に変換する事が必要です。
また、これらの信号を安定して検出するために、電極材料はインピーダンスが低く、電極電位が安定であることが求められます。
これらの特性を兼ね備えた電極として、銀塩化銀電極が広く使われています。

銀塩化銀電極の特長
1. 安定性
銀塩化銀電極は、電極電位が非常に安定しており、長時間の測定でもドリフトが少ないため、生体信号の正確な検出が可能です。
2. 低インピーダンス
銀塩化銀電極は低インピーダンスを持っているため、生体信号の伝達が効率的です。
これにより、信号のノイズを減少させ、高品質なデータが得られます。
3. 再現性のある測定
銀塩化銀電極は、毎回の測定で安定した再現性を提供します。
これにより、信頼性の高いデータが得られ、臨床診断や研究において長年の実績があります。
4. 容易な製造とコスト効率
銀塩化銀電極は製造が比較的簡単で、コストも効率的であるため、使い捨て電極としても広く使用されています。
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銀塩化銀電極に最適なペースト

Peltron® K-3981
当社のPeltron® K-3981 は、
銀と塩化銀が入った導電性ペーストです。
生体センシングの電極用材料として、
お客様のニーズにお応えすべく開発されました。
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高品質、フレキシブル性に優れるなど
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Peltron® K-3981の特長


製品ラインナップの物性表

インベントリー情報

※2024年1月の調査結果となり、参考情報としてご活用ください。最新情報及び本表に記載されていない国や地域への輸出については、お気軽にお問合せください。
筆者コメント
センシングする対象によって必要となるインピーダンスが異なりますので、ラインナップにない銀と塩化銀比率のご要望も対応可能です。
また、少量サンプルのご依頼や銀塩化銀インクについてのご質問等がございましたら、まずはお気軽にお問い合わせください。
事業戦略室 CHEN