カーボンニュートラルに貢献!
耐熱性&振動吸収性ウレタンゲルとは?

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ウレタンって加水分解する?

 柔軟系ウレタンは加水分解するといった印象が強く、用途範囲が限定的でした。しかし、振動吸収性がある柔軟系ウレタンは、その尖った特長により、幅広い用途で潜在的なニーズがあります。私達は長年培った配合技術で、この加水分解性の技術課題をクリアし、適用範囲を大幅に拡大させています。ウレタンは常温硬化や、短時間で低温硬化ができ、加熱炉を使わない、もしくは加熱炉を使ったとしても短時間の使用ですみます。これにより、生産性を向上させ、かつ二酸化炭素の削減に効果的であり、カーボンニュートラル(CN)の実現に貢献することができます。

脅威の2000時間耐久 車載適用ウレタンゲルMU-120

 ウレタンゲルに柔軟性を付与する方法のひとつとして、非反応性の可塑剤を配合することがあります。しかし、可塑剤の使用には、経時的なブリードアウトや接着性の悪化が伴うという課題がありました。これらの課題を解決したMU-120は、可塑剤レスの耐熱ウレタンゲルとして、車載のセンサー部品の封止材にご採用頂いております。150℃における引張り強度変化を、MU-120と可塑剤を含有した従来材と比較すると、従来材は750時間以降で弾性率変化による強度劣化がありました。一方、MU-120は2000時間経過しても安定した強度が得られます。すなわち、MU-120は熱劣化が少なく、高温環境下でも変わらない振動吸収性を維持することができ、様々な部品の保護目的としての適用が可能です。

さらなる高機能化を目指して

<放熱機能を上げたXU-19968>

 電子機器の高性能化、小型軽量化が進み、多くの部品ユニットにおいて熱対策が重要な課題となっています。放熱性向上のために、一般的に樹脂に熱伝導フィラーが配合されていますが、ウレタンの硬化剤であるイソシアネートは化学的に不安定でフィラーを配合することができません。そのため、十分な熱伝導率が得られなかったり、主剤であるポリオールにしか配合できないため、主剤と硬化剤の配合比バランスが大きく、お客様の製造プロセスにおける作業性や、量産性に対する課題がありました。これらの背景から、私達は、イソシアネートへ安定的にフィラーを配合する技術を確立し、熱伝導性の向上&製造プロセスの適応化を行い、さらなる用途展開を図っています。

<接着機能を上げたXU-19896>

 コストや耐熱性を考慮し、PP、POMやPPS等の非極性基材を部材に用いることが多くなっています。しかし、これらの基材と熱硬化性樹脂は接着しにくく、接着界面から剥離が生じて、部品の防水性を悪化させます。そこで私達は、独自の材料改質技術を開発し、POMへの接着を可能にしました。耐久性も良好で、高信頼性部品への適用が広がることを期待しています。

お客様のニーズに応えたい

 私達は、 環境配慮型製品の開発を通じて、CN化への貢献を推進するとともに、 材料の更なる高機能化に加えて、お客様に安心してご使用頂くために、製品の使いやすさも追求しています。主剤と硬化剤の相溶性が良い、粘性が低い等の作業性についても満足して頂ける材料開発を行っていきます。ウレタン以外にエポキシでの開発も行っておりますので、様々なご提案が可能です。お気軽にご相談、お問い合わせください。柔軟系材料は、是非私達にお任せください!!

開発2グループ 佐々木 雄一

▶技術の詳細は車載テクノロジー12月号に掲載予定です。

▶定期的に書籍やセミナーでも技術紹介しています。

書籍「封止・バリア・シーリングに関する 材料,成形製膜,応用の最新技
術」

書籍「高分子材料の絶縁破壊・劣化メカニズムとその対策」

ウェビナー 「自動車用センサ・カメラ,電子機器類の保護,封止,耐振動性
向上」

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